【 樺澤健治 不可治窯  作 品 集 】


南蛮焼〆  

樺澤健治 南蛮焼〆
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炎の結晶のように、固く美しく光り輝いていることに驚く。 流れるような轆轤から生み出された形は、 あまりにも高い熱で焼成され、土に含まれる鉄分を熔かし、 燻された光を放っている。

南蛮という名称は、かつて茶人や、南洋貿易に携わる人々によって呼ばれていた言葉。 江戸期、東南アジア、タイ、ベトナムなどから日本に入った陶器(施釉、無釉陶)を 南蛮ものと称したことから、この名がつけられているとのこと。

樺澤さんの南蛮陶は、力強く焼〆められている。 釉薬が掛けられていないのに、光り輝いているのである。
 
粉引  

樺澤健治 粉引
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「なまめかしい白」という表現が適切かもしれない。 深く、暖かい色に包まれたこの器は、それでも「凛」とした気品を具えている。 食べるための器、
ここに何を盛ろう。

白い化粧土が、均一に掛けられ、その上に透明な釉薬がかけられている。

真っ白な画用紙、その上に彩られる色彩を、いつも楽しむ。
 
三島  

樺澤健治 三島

音楽をかなでるように、やさしく語りかけてくる。

元々、李朝初期15、16世紀朝鮮半島から伝来した技法。 鉄分の多い胎土に、押印したり彫ったりした溝(文様)に、白化粧土を埋め込んだもの。

象嵌の一種でありながら、樺澤さんの「白」は、やさしく やさしく器を包みこんでいる。

「三島」という音符のリズムとの融合。 どんなメロディを奏でようかと、わくわくした気持ちを与えてくれる。
 
揃いもの  

樺澤健治 揃いもの

生活で使う。つかえば使うほど、自分自身の器になってくる。

不思議なことに、私の父の使っていた湯のみは、 いま見ても、やっぱり私の父の湯のみなのである。

自分自身と成長する器。

そう感じるのは、私だけではないと思う。

樺澤さんの器は、それぞれの生き方を歩んでいる。

なめらかに、ゆっくり成長する器を愉しみたい。


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